認知症の方への対応で気づいたこと

80歳ぐらいのおばあちゃんとデイサービスでお話していた時の話です。
このおばあちゃんは認知症ですが、まだらボケというか、時々思い出すといった感じの方です。

 

それまでもこのおばあちゃんとずっと付き合っているのですが、いつも質問と答えが合いません。
例えば、「こちらが良い天気ですね〜」と質問をすると、「**さんがどうのこうの・・・」というような感じです。

 

認知症のお婆ちゃん

 

周りの人は笑っていますが、「本人は、そんな周囲の反応について、どう思っているのかな?」と思っていました。
ご本人は、そのような会話で、満足しているのか?
不思議でしょうがありませんでした。

 

質問と答えが合った日

すると今日急にはっきり物事を思い出したかのように、話し始めました。
こちらの質問に対する、おばあちゃんの答えも合っています。

 

わたしは正直驚きましたが、とても新鮮で、この時とばかりに色々な話をしました。

  • 家族のこと
  • お子さんやお孫さんのこと
  • 私たちスタッフのこと
  • 同じ施設の方のこと
  • 今やっていて楽しいと感じること
  • あまりやりたくないこと

少しだけお婆ちゃんに対して理解を深めることができました。

 

でも、それは長くは続かず、3時間後ぐらいには、先程話していた内容も覚えていないようです。
でも、それだけ会話ができるという事は私としては嬉しく感じ、今後も精一杯そのおばあちゃんと会話をしていこうと思いました。

 

こちらがきちんとした対応をすれば、おばあちゃんの記録にも残るのでしょう。
今日のような日が増えるように、明日から積極的に会話をしていこうと思います。

 

介護のコミュニケーション

介護の資格勉強では、どの講座でもコミュニケーションの重要性について学びます。
具体的には傾聴などですね。

 

高齢者の方だけではなく、人は皆、自分の話をきちんと聞いてもらえることで、自分の重要性を確かめています。
そこを疎かにすれば、全ての人間関係が上手くいかないでしょう。

 

例えば、夫婦間でも、夫が妻の話を「ハイハイ」と聞き流していれば、その結果がどうなるのか?
熟年離婚などの原因は、まさにそれでしょう。

 

高齢者の方に「感情も鈍っているのだろう」と思ってしまえば、介護スタッフとの関係性も成り立ちません。
やはりコミュニケーションなのだと思います。